ひとは 自立課題について

原稿を書いている本日はレクリエーションの日、今日は皆さんでボーリングゲームをしています。私のいる事務室からは、ご利用者の皆さんがゲームでそれぞれ楽しんで盛り上がっている歓声が聞こえます。ご利用者と職員の喜ぶ声が聞こえる、こういう時間がこの仕事をしていて良かったなと思う時間です。

生活介護ひとはでは、レクリエーションを含め、朝の会や体操、散歩などの皆で行う活動・日課の他、それぞれが行う活動の中に、自立課題があります。

自立課題はご利用者の主体的な行動を促進し、活動の開始から終了まで自分一人で取り組むよう設定した活動です。自立課題(※1)には、

1.自立を育てる(自分でできることを増やす)、
2.理解・言葉の基礎力を育てる(課題を通して様々なことの理解・言葉をおぼえて社会生活に生かす「社会生活力」)、
3.余暇活動への応用(自立課題を活用し、興味関心・趣味につなげる)、
4.職業に必要な力への応用(持続性・巧緻性等、作業の職業準備性を高める)

という主体的な行動を促進する機能があります。ご利用者一人ひとり「できる」「わかる」「たのしめる」ことについて個人差があります。本人に適した活動を提供させていただくためには、ひとはではご利用開始の際にご本人・ご家族から、適応の状況、生活のご様子、できること・難しいこと等々のお伺いしましたことをもとにアセスメント(課題分析)を行います。ここから、興味や強み、特性、理解の仕方、を確認し、支援があれば「できそう」「わかりそう」「たのしめそう」な、自立課題を提供、または作成して提供し、ひとりで、熱中して、できることが増え、それぞれが主体的な行動として促進されることを目的としております。

障害のある方の中には、発達段階の中で知ることが難しかったことが、ひとはに通われている今なら理解できること、力をつけることもあります。こうした活動を通じて一人ひとりがそれぞれチャレンジしたり、理解したり、楽しめたりと、豊かな社会参加に繋っていくことを目指しております。

※1)参考 林大輔「TEACCHプログラムに基づく 自閉症・知的障害児・者のための自立課題アイデア集 2019

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