5月, 2024

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ひとは社会生活力プログラム紹介

若葉がより深い青葉になる季節になりました。皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

生活介護ひとはで新たな生活をスタートして令和5年12月の開設から6か月が経過しました。

ご利用開始から安定した生活へと落ち着くまでは、期待と不安で「よろしく」と和気あいあいの時期、互いに「なんかこの人こういうところ気になる」時期、当人や支援者を交えて関係調整をする時期、互いが相手の個性を認めあってそれぞれが楽しく暮らす時期に至ることが多く、こうしたことを経て安定した生活となっていきます。

ひとはでのルールやマナーなどの秩序を理解され、お互いの個性を理解して(あるいは配慮して)必要な時は支援も受けながら、生活者として主体的に楽しく生活できるようになっていきます。ルールやマナーはこれまでの生活体験を通して「社会参加」のためのお力を獲得されていることもありますが、そのほかに、知る機会、学ぶ機会、体験する機会をとおして社会参加の力(社会生活力※1)をつけていけることもできます。

当社では、この「一人ひとりに最も豊かな社会参加」を促す、「社会生活力プログラム※2」を実施しています。このプログラムは①自分の思うことを自由に話し合う、②一つのテーマを一緒に学習する、③思ったことを発表し合う、④実践してみる、⑤お互いに役割を決めて、演じてみる、⑥自分のモデルとなるような人から実践的に学ぶ、⑦プログラムに参加した後の効果を確認する、という実施方法をもとに当社は毎月これを実施し、「知る、学ぶ、体験」する機会を通して社会参加する力をつけることができます。3月は身だしなみ(歯磨き、整容、ひげ剃り)、4月は入浴、人間関係(マナー、ルール等)を行いました。ご利用者からは「知らなかったことが分かった」と言うご感想や、実際に毎日身だしなみや相手の気持ちに気をつけて伝えるようにするなど力をつけられています。

※1:社会生活力:障害のある方が自分の障害を理解し、自分に自信をもち、必要なサービスを活用して、自らの人生を主体的に生き、社会参加していく力、権利を行使する力

※2:奥野英子「障害のある人のための社会生活力プログラム・マニュアル」中央法規出版 2020

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